最近、睡眠に満足感が得られず不安やストレスを感じる方がみえました。
70歳女性。主婦。160センチ、やせ型。
ご主人が病気で入院され頻繁に病院に行かれたり、それ以前はご自宅で介護をされていた方です。
気持ちが落ち着かずいつも用事に追われており、その合間で女性専門のスポーツジムに通われています。
いつもバタバタ。ジムでも忙しく運動して帰られるとのこと。
診ると、足部は冷たく、右足首内側に押すと強い痛みを感じる部がある。
同様な場所が、頸部、肩甲骨外縁、背面にあった。上部胸椎も押すと痛がる。
この場合も、まずは背部の兪穴(背中のツボ)肝兪、腎兪、脾兪、三焦兪と臀部の環跳、肩甲骨背面の天宗に置鍼。
次に、膝から下の下腿部を触診。足首のツボ、三陰交、光明、京骨に温灸。
そうしながら、頭部の脳空、頸部の天柱に鍼をする。
考察
この方も、背中と足首をやわらげることにより、交感神経の緊張をとり、気持ちもリラックスしてらくになりました。
なにより緊張が取れることにより、からだが温まり。らくになったものと思われます。
背中と足首の重要性を今回も感じました。
交感神経の緊張は、上部胸椎棘突起に出るようです。
押すと痛みます。治療後はその部位は気持ちよい痛みになります。
緊張がとれたものと思われます。
この時期寒暖差が激しく自律神経の緊張が高まるものです。
多彩な自律神経症状が出るものです。
鍼灸、手技によるツボへのアプローチは有効だと思います。