自然治癒力を高める沢田流太極療法

五臓六腑の中枢を整えることにより末梢の病気をも治すもので対局所的治療でなく根本治療である。
と、沢田流太極療法の沢田健先生はおっしゃったといいます。

五臓六腑の中枢を整える

つまり、中枢を治せば末梢も自然に治るのであるといわれます。末梢的、小局的医学に対して太極両方だといわれています。

いかなる個体も全体と切り離しては存在することができず存在する以上必ず全体と関係を持っているという。

ゆえに一局所の病は必ず全体と関係を持っているというのであります。

なので、一局所を治しても中枢、根本である五臓六腑を治さないとほんとうには治らず、一時的にはいいかと思ってもじきに症状はもどってしまうものです。

そこで、当院では、五臓六腑をまずは整えます。具体的には、背部の肝 脾 腎 三焦の兪穴を用いて背中をやわらかく緩めます。

そして、足首にある肝脾腎の経絡の原穴に施します。

不調や病気は、五臓六腑の不調和ということにつきるということになります。

これが沢田流太極治療の根幹であります。要するに五臓六腑の中枢を整えることにより末梢の病気は自然と治るので対局所の治療ではなく根本治療であるのです。

沢田先生はこれを、太極治療といっています。

実際の施術はシンプル

実際にはこれは、背部と腰、臀部と足首のツボに施します。シンプルです。

そうするとだんだん、全身の流れが整い、自然と症状が和らいでくるものです。

足首の内側は大事です。背中腰がやわらかくなるとからだ、足部も温まりやわらかくなります。日々よく目の当たりにするものです。

参考資料、代田文誌著 「鍼灸治療基礎学」  沢田流鍼灸真髄」

付記

あと、日々臨床上よく使い、効果があるものとして、2か所、「天宗」穴、肩甲骨中央と、「環跳」穴、臀部に施します。

形態上天宗穴肩、腕のつけ根であり、環跳穴はは、脚の付け根であります。

それぞれのもととなり大切で必須なツボとなります。

天宗エリアをゆるめれば、首から上頭部顔面部の症状にも効果をもたらします。

また、環跳エリアつまり臀部がやわらかくなれば下肢の症状が和らぎます。足部も温まるものです。