自律神経が頑張ると疲れます。

秋の彼岸も終わり、ようやく涼しくなったかと思いきや、また湿気が漂い蒸し暑くも感じたり、
つまり暑かったり、いきなり涼しくなったりで自律神経も環境についていくのがとても大変な状況が続いておりますね。

そのためか、体調を崩される方が増えているように感じます。
自律神経が頑張ると、身体活動をして疲れた時と同じように脳は疲れを感じると言われてイます。

そんな中、朝がきつくて起きれないという方がお見えになりました。
この方は、80歳男性。がっちりとした体格ではありますが、季節の変わり目になると具合が悪くなられて来院されます。
頭痛を訴えられてみえます。頭が痛いということで脳神経外科で検査をしてもなんの異常もないとのこと。
脈は元気です。体格もよいので朝起きれないのが不思議なくらいでした。
ただ、本人のお話を伺っていると朝は血圧が上がり切れないのだと思いました。

そしてこの夏は、厳しい暑さのためほとんど外に出ず冷房の中にいたとのこと当然汗をかくことも少なかったようです。
そのうえ、暑いので湯ぶねにつかることも少なく、毎日シャワーが普通だったそうです。
このように、外からは冷房でからだを冷やして発汗することもなく、からだにたまった熱を発散できずにいたということです。

また、40台のお母さん、この方も季節の変わり目に体調の変化を敏感に感じて頭痛が頻繁に起きたり、
腰痛が出たり、寝違いを起こして首が回らなくなったといわれて来院されます。

この方は自律神経が過敏で多彩な症状を訴えられますが、今回は、美容室で長時間冷房の中でからだを動かすことがあまりないまま
椅子に座ったママでいたためにからだが冷えて首背中がかたまったようでした。
意外と冷房はからだを冷やして筋肉を硬めますね。知らず知らずのうちに。

また、メンタルクリニックに通院中の50才代女性。夜中に発作が出て眠れなくなって来院されました。
施術中にも、落ち着かれているかと思いきや手のひらは汗でべたべたになっていました。
多彩な更年期症状も出ているようでした。普段、冷えのぼせ、ほてりなどなど。精神的にも落込みなどもあるようでした。

これらそれぞれに対しても太極治療の基本的考え方である背部兪穴、手首足首の基本穴に刺鍼をおこないました。

太極治療の基本とは、12経絡の疎通をスムーズにして五臓六腑の不調を整えるということです。
つまり、血液、リンパ液等すべての循環をよくするということになります。
流れが悪く停滞したところが病気になったところということになります。
滞ったところがこりやしこりなど硬くなったところで押すと痛かったりして反応があります。
そこがツボにもなります。人体のツボはすべて内臓につながります。
なので、ツボ治療は内臓を整えることになります。内臓を支配しているのは自律神経です。
というわけで鍼灸は自律神経の調整は得意とするところだと思います。