症状がツボにあらわれています

既にゴールデンウィークも終わりました。
今は、新緑とともに気持ちがよい季節ではないかと思います。
しかし、昼間の日差しは夏のように降り注いではいますが日が陰り、朝晩は寒さを感じるくらいに気温が下がります。
この変化に自律神経もついていこうとがんばっているものと思われます。

最近、ぎっくり腰や、仕事で疲れて肩が痛いとかという方がよく来院されます。やはりそんな方も背中は硬くなっています。
ある方は、肩が痛くて仕事を早引きされて来られました。
診ると、肩甲骨周りや肩の上など押してもはっきりと痛い場所はわかりにくいので、
どこを押すと痛いのかを聞きますが、痛くて具合が悪いと不機嫌な様子です。

まずは、肩甲骨背面の、天宗のツボと肩甲骨周りに鍼をしましたが、今一すっきりとしませんでしたので
背骨の横の脊柱起立筋に鍼を刺入しました。すると心地の良い刺激がありすっきりなられました。
ツボで言うと肺兪(上部胸椎側)です。やはり、背部兪穴です。
この例でもわかるように脊柱の両側の筋肉をゆるめることが症状を解決させるためには一番重要だと実感しています。

これらのことはマッサージ(あんま・マッサージ・指圧)の時も同様です。
背部脊柱の両側の筋肉(背部兪穴)と肩甲骨周り、臀部、足首をあんまでもんだり、さすったりしてやわらかくすると
どんな症状でも一定の効果をあげることができるものです。

また、湿疹が首から肩、肩甲骨の周りとその高さの脊柱の横、肩甲間部に出て広がっっていてかゆいかゆいと言われている方については、
手技ですが湿疹が出ている側の前腕のツボに圧痛が顕著に出ていました。
ツボは、大腸経の手三里です。そのエリアはどこを押してもかゆいところや背骨の横に刺激がくると言われました。
この方もだんだん湿疹の皮膚の表面がなめらかになって来ています。症状がツボに現れそれを刺激することで症状の緩和を見ています。

また、日ごろから肩こりがある方で、朝起きたら首が痛く左に曲げにくいと言われて来られた方ですが左前腕のコウサイ(肺経で肘の下三指くらいのところ)に圧痛が顕著にありました。
この方は、鍼治療でしたので側頸部の痛いところに直接細い鍼で静かに刺入することで痛みはとれました。軽い寝違えだったのでしょう。
結局、背中と臀部、足首、肩甲骨周りをやわらかくすることで病気の改善、症状の緩和しやすいからだをつくることになるものと思います。自然治癒力を高めるからだつくりになるものと考えます。