顔面部の鍼は即効性があります。ただ小顔になるだけではありませんよ

猛暑の8月も、残りが少なくなってきましたが、暦の上では、秋で疲れてはいませんか?

そんな中、この頃は、お盆や夏休み疲れのお母さん、主婦の方が体調を崩してみえることが増えているようです。

ある方は、70歳の主夫。お盆の行事で、接客や家庭の用事などで疲れてしまい、食欲も落ちへとへとになりやってこられました。
診ると、いつも感じていた押して痛むところが感じません。つまり感じるはずのツボが感じません。

そこで、いつもの基本穴に置鍼を施し、背部は遠赤外線を15分照射しました。同時に、足首のツボにも置鍼そして膀胱経の原穴の京骨に温灸をしました。
そして終わるころには、ツボを押すと気持ちよさを感じるように感覚がもどってこられました。

この方背中は、生真面目で几帳面。行事をこなされがんばってこられたようです。

痛みもわからないほどに緊張をされていたのだと思います。

交感神経が働いいていたのでしょう。鍼を刺すことで、副交感神経が働き出してリラックスし、
からだの修復モードになられたのだと思います。お腹もグーっと鳴りましたよ。

また、40才の主夫、夏休みで子供さんのお世話で疲レタのか夏休みが終わり、
腰の痛み、頭痛、背中のはり、持病の副鼻腔炎の症状が出始めたと。

この方も診ると、背部の脊柱の棘突起に強い圧痛がありました。特に上部胸椎側に。
天宗、環跳のツボにも強い圧痛。

そこで、背部の肺兪、肝兪、脾兪、腎兪と圧痛の強い肩甲骨部の天宗と骨盤部の環跳のツボに刺鍼。
そして、顔面に鍼を。鼻の横にも。鼻水もたくさん出ました。帰りに鏡をみられて目がぱっちりとなり顔色もよくなられて驚かれました。

顔面の鍼は、副鼻腔炎などの鼻の疾患はもちろんですが緑内障などの眼科疾患、顔面神経麻痺、顎関節症などなど、多くの症状に用います。
もちろん、美容の鍼にもなります。

顔面の鍼は、頸部と肩甲骨周り、わきの下の鍼とセットです。
ただ顔面だけに鍼を施しても一時的ですぐもどってしまいます。
首肩周りの疎通をよくして置かねば長く効き目はもたないと思います。
なので、首と肩はとても大事です。もっと言えば首につながる背部脊柱の両側をやわらかくすることが必要です。
それが太極です。