顔面神経麻痺、頭痛、腰部椎間板ヘルニア、副鼻腔炎、不定愁訴などなど

季節も進み梅雨が近くなって来ていることを感じる今日です。まあ、季節の変わり目
ということですね。
このような時期は体調を崩される方が増えてきます。自律神経のバランスを崩すとい
う感じでしょう。

最近鍼灸の効果が顕著だったと思われる例をあげて診たいと思います。

1.  40台女性。普段水泳をされたりしてアクティブな方ですが鼻風邪を引き病院
で副鼻腔炎と診断されました。肩首凝りもあり鍼灸治療に見えました。日ごろから月
1程度治療には来られてはいます。
治療法としては、太極治療の基本穴と顔面部の鍼です。
帰宅途中、鼻を思いっきりかんだら、青洟が出てすっきりなッタと。

2.  40台主婦 小学生の子育て中。中肉中背。低血圧。右腰痛、右頭痛。疲れて
下腿がむくむ。朝起きて顔がむくんでいることもよくあるとのこと。冬場は足指にし
もやけができる。

治療法は、太極治療の基本穴に鍼と温灸。
治療後は、下腿のむくみひく。背筋も緩みからだ軽くなり体調整う。帰宅後は気持ち
の良い排便があるといわれる。

3.  70代男性、腰椎椎間板ヘルニアと診断され痛み止めを服用して経過観察中。
なかなかよくならないので鍼灸治療を始める。週1ペースで通われる。
治療法は、太極治療の基本穴に鍼と温灸。徐々に下肢の違和感と痛みがとれてきて以
る。前からおこなっていた、庭掃除やウォーキング、町内会の野外行事にも参加でき
るようになっている。あとは、排便時のいきみの際左膝の内側に違和感が出るといわ
れるが徐々にそれも軽くなって来ており消失するものと思われる。

5.  50台女性。会社事務員。頭痛、肩こり、足の裏のしびれ。4年ほど前、左顔
面神経麻痺の既往あり。疲れると左目がたれてくる。この日はそこまではない。

治療は、太極治療の基本穴に鍼と温灸。それ以外に、顔面部耳の周りに鍼。
徐々に足指先から温まって来る。最後は顔面部のむくみもひき整う。

太極治療の基本穴は、肝兪(かんゆ)脾兪(ひゆ)腎兪(じんゆ)三焦兪(さんしょ
うゆ)天宗(てんそう)環跳(かんちょう)脛骨(けいこつ)を用います。これらの
ツボはすべての患者さんに用います。このツボで全身の循環が整います。循環とは、
血液、リンパの流れと、東洋医学的には、気血水の流れです。この流れがスムーズで
あれば症状や病気はやがて治っていくものです。