上肢、下肢のもとになるツボ

毎日、右を向いても左を向いてもリスクだらけの日常ですが、なんとか乗り切っていきたいものです。

日々の生活を乗り切っていくためにはまず基本になるものが健康であると思います。
いかに日々を健康に過ごしていくか鍼灸はお役に立てるものと思います。

当院では、太極治療を基本的な考え方で施術をおこなっています。
つまり全体をみるということであります。
一局所の病(症状)にこだわるのではなくからだ全体の元気をつけるというものです。
つまり先天と後天の原気を得るということになります。そうすると症状はおのずと治っていくものなのです。
先天と後天の原気(生命の力というかエネルギー)をつけるには背部、腰部、足首のエリアが大切になります。
特に私が必ず用いるツボに「天宗(てんそう)」環跳(かんちょう)」があります。

天宗は、肩甲骨の背面にあります。場所は、肩甲骨背面中央と書いてある
教科書もありますが肩甲骨背面エリアと考え大きくとらえるとよいと思います。
人によってつぼの位置が微妙に違います。
肩甲骨外縁の場合もよくあります。
圧して痛んだり気持ちの良い場所でもあります。

おもな効果(主治)としては、代田文誌著 「鍼灸治療基礎学」によれば胸痛をつかさどる。
乳房痛、心臓部の疼痛に著効あり、50肩、上腕神経痛、肋間神経痛、肋膜炎、上肢挙上不能などに効く。
その他、右は肝障害に、左は心障害に効くとあります。
また乳汁分泌不足を治する名穴とあります。

環跳は、臀部にあるツボで、代田文誌著 「鍼灸治療基礎学」によれば、大転子の後上際のくぼみの中あります。
主治としては、坐骨神経痛、大腿神経痛、片麻痺による下肢の不随、、股関節炎などに鍼灸して著効あるとしている。

私は、天宗は、上肢の症状だけでなく、頭頚部の症状にも用います。肩こりはもちろんのこと。
頭痛、歯痛、目の症状にも使います。
天宗が上肢なら下肢は環跳という具合に。下肢の症状すべてにまた血液、リンパ、気血の流れをよくするツボとして用います。

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