免疫力を上げるなら鍼灸!

福岡県も再度の緊急事態が出てしまいましたが、感染拡大は止まる兆しはまだみえて きていないようです。
そんな中、やはり、感染しないように免疫力を養っておきたい ものです。
それには、鍼灸、あんま・マッサージ・指圧の治療は大いに役立つものと 思います。
特効薬もまだなく、ワクチンも現実化してきているとはいえまだまだわか りません。

前回は漢方(中国)医学はバランスをとることが 大切であり、陰陽五行説のについ てと、気血水について簡単に書きました。
今回。陰陽五行のうちの五行について少し 書いてみたいと思います。
五行説とは、自然界のすべてのものは、木火土金水の五つの要素から成り立っている という考え方になっています。
これら五つの要素は、木が燃えて火を生む→火から出た灰が土を育む→土から金が出 る→ 金属の表面には水がつく→水は木を養う。
というように互いに助け合う関係。 また、木は土から養分を奪う。 火は金を溶かす。 土は水の流れを不安な気分になりやすい。
せき止める。 金は木を切り倒す。 水は火を消す。という相手をコントロールする関係にもなります。
五つの要素である木 火 土 金 水はそれぞれニ特徴がありこれもまた互いに助け 合い抑制しあってバランスを保っています。
これら一つ一つがからだの機能にも当て はめられそれをもとにからだのバランスを整え不調を改善していきます。
こうした関係性を持つ五行説は体内の生理機能にも当てはめられます。 それが肝 心 脾 肺 腎の五臓で五行説の木 火 土 金 水と対応しています。

五行のそれぞれの特徴を上げてみましょう。 木=肝、自律神経や 解毒機能に相当。 精神の症状は、イライラしやすい。からだの症状は、自律神経系や筋肉、目などに不 調が出やすい。
火=心  脳神経、心臓の循環機能に相当。精神的には不安感が出やすい。からだの 症状としては、脳神経系、心臓の循環機能、舌と味覚に不調が出やすい、炎症を起こ しやすい。
土=脾 消化機能や栄養代謝に相当 精神的には思い悩みすぎる。からだの症状としては消化機能や栄養代謝、水分代謝に 不調が出やすく口唇にも弱点がある。
金=肺 呼吸機能や皮膚に相当。精神的にはくよくよしやすい。からだの症状として は呼吸機能や鼻と皮膚に異常が出やすく乾燥しやすい。
水=腎 内分泌、ひ尿生殖器系ニ相当。精神的にはびくびくしやすい。からだの症状 としては、ひ尿機能、生殖機能、耳骨や関節に不調が出やすい。 夢を多く見る。

次にそれぞれのタイプを上げてみると、
木=肝タイプ  目の疲れ、視力低下が気になる。めまいを起こすことがある。生理 痛、生理不順、pmsがある。よく眠れず眠ってもすぐ目が覚める。肩こり首凝りが 強い。便秘と下痢を繰り返す。顔が青白い。ストレスが多くイライラして怒りっぽい 。爪が割れやすい。
火=心タイプ  顔が赤い、すぐ赤くなる。動悸息切れがある。よく眠れず夢をみる 不安な気分になりやすい。舌のただれや炎症、舌先がただれやすい。物忘れをよくす る。汗かき。常になにかしていないと落ち着かない。ヒステリーを起こしてしまう。
土=脾タイプ  口内炎や口角炎ができやすい。胃弱、胃腸のトラブルが起きやすい 。食欲不振、または食欲過剰。軟便、下痢気味。細やかな気配りをして思い悩みやす い。気力がわかずからだが常にだるい。むくみやすい。甘味が異常に欲しくなる。胃 がポチャポチャする。
金=肺タイプ  風邪を引きやすい。咳や痰が出る。呼吸が苦しいことがある。のど がはれやすい。花粉症や鼻炎、アトピー性皮膚炎などアレルギーが起こりやすい。肌 が弱い。わけもなく悲しくなることが多い。鼻がつまる、鼻水が出る。鼻炎喘息があ る。
水=腎タイプ  足腰がだるい。腰痛がある。婦人科系のトラブルがある。耳鳴り、 めまいがある。むくみやすい。性力減退気味。髪につやがなく抜け毛、白髪が気にな る。怖い話や、ホラー映画が苦手。いくら寝ても眠く疲れやすい。頻尿、膀胱炎、尿 が出にくいなど泌尿器系トラブルがある。
五行と五臓の関係をざっと上げてみましたが、自然界と我々ヒトのからだは一体であ ることを感じさせます。こんなことが古代中国では経験的に感じとられていたのでし ょうね。改めて自分が自然界の一部、一物であることを思い知らされます。そして、 自然に沿った生き方が健康に生きていくためには大切だと。

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